20131103

IMG_0670.jpg

大学OBとして、長野の保養所へ一泊。

朝方、変な時間に起きる。
いつもの事のように。
ただ、なんだか背中が痛いなぁ、ひさびさの布団だからなのかななどとぼんやりしていると、
どんどん痛くなったような気がして、今度は腹部が痛くなってきたような気がした。
トイレへ行き、出すものを出そうと頑張るが後ろは無反応。
ありゃ、なんか変なものでも食べたのかな。
いや、数日前健康診断再検査のバリュウムが残っているかも知れない。
そうだ、バリュウムかもな。
冷や汗が出ているような気もするけど、高原で寒いから布団のかぶりすぎかな。
お腹と背中が信じられないほど痛いような気もする。
気のせいかもしれないけど。
いや、未知の痛みなのかもしれない。
腹に残ったバリュウムに違いない。
痛いけど、痛いってなんだっけ。
あれれ、痛い。本当に痛い。本格的な痛みのような気がする。
バリュウムめ、ひどいことしやがる。
とか言っていると、吐いているし。
バリュウムさえ出さえすれば。
あぎゃー、痛みで動けない。
ひー、痛い!痛い!

ってことで、そのまま救急車で搬送される。
ドップラー効果のない救急車の中で、原因はあのバリュウムに違いないっと確信する。
病院で、なにげにおならプーでバリュウムがポロリ排出。
それで痛みがなくなった後、どういう顔をしたらいいのか。
なんともご迷惑なお話。
などと考えていると、また嘔吐。
人前で嘔吐するなんて、誰もが納得の病人ぽさの演出である。
さすがにここまで病人ぽかったら、本当は病人じゃなくても許してももらえるだろう。

病院へ着き、血液検査だのCTだのレントゲンだのエコーなど取る。
ほれ、バリュウムが映っているだろう。
早くかんちょーしてこの痛みとおさらばしたい。
先生へ伏線として、先日バリュウムをインストールした話をねっちり話す。
これで、写っているものがバリュウムだとすぐに分かって頂けれるだろう。
そして、先生の意外と早い結論
「こりゃねぇ、急性膵炎でしょうね。」
バリュウムじゃありませんでした。
病名もありました。

ってことで、富士見高原病院にそのまま入院。
尿道にカテーテルとインストールするという激痛に耐え、そのまま点滴づけの毎日。
ついでに、膵臓を見るために造影剤なるものもインストール。
大砲みたいな注射を打ち込むと体がカーっとすて体から変な臭がする。
燃えるかと思っったよ。

なによりも、総じて不思議な病院だった。
昔は、結核治療で多くの患者を受けいていたそうな。
高原治療とかいって。
総じて非常にポテンシャルが高い。
先生は妙に的確。
「ほとんどの原因はお酒、理由はわかりません。」と統計学的な結論。
実に信頼出来る病院である。
病院食は重湯ですらうまい。
そして看護師がやたらとプロ意識が高い。
カテーテルインスール時は動物的な殺気すら感じた。
その殺気に押されて、出すものあっさり出しちゃったし。
そして看護師なのに聴診器当てまくる。
その代わり先生は、あんまり聴診器当てない。
なんだかわからんけど、こっちの正しいような気がする。
病院の的確な判断により、数日後にはすっかり元気。
結果が軽くて一安心。
そして点滴がとれて、病院が山の中にあってびっくりした。
環境もいいし、飯も暖かくて旨い。また、入院したいわぁ。
いや、急性膵炎とカテーテルインストールはもう勘弁。いや、ほんと。
酒はやめよう。本当に。